くろっぴさんのコメントにより、
「どうやらジョンはくろっぴさんの旦那さまのおじさんらしい」
ということが判明したんですが。

せっかくなので、私があれこれ考えた珍説(?)も披露しようかと思います。

まず、ジョンは犬ではないと思いました。
というのは、ジョンは「長い間住んでいる」からです。
犬の寿命は、人間に比べてかなり短い。
まあ、30年くらい生きた犬もいるらしい(昔本で読んだ記憶がある)ですが、そんな犬はめったにいないでしょう。

ということは、きっと、長生きな動物なんです!

えっとぉ、長生きしそうな動物って……
鶴?
亀?
……亀だよな。どう考えても。
普通の家で、鶴は飼わないし、第一、鶴に「ジョン」ってのはなんか違う。

というわけで、ジョンはおじいさんが飼っている亀!
と、いうのが説その1。

説その2は……もちろん、アレですよ。アレ。
古い館にいそうなヤツ……幽霊、です。
おじいさんとぼくにだけ見える、男の子の幽霊。
そうだなぁ……19世紀、ビクトリア朝の頃の男の子。(なんとなく雰囲気で)
流行り病か何かで亡くなって、でも心残りがあって幽霊に。
「でも、ぼく、何が心残りなのかも忘れちゃったんだ」
そして、少年はジョンの力になることを約束する。
ジョンの心残りを探す少年。
そして、見つけ出した。でも……
「ジョンの願いが叶ったら、ジョンがいなくなっちゃう。友達なのに!」
少年は悩む。
これをジョンに渡すか、それとも隠すか……。


なんてね。

他にもあるかな〜。(思いついた方は遠慮なくコメントへどうぞ)


って、考えて、ふいに思いついた、もう一つの説。
これはまた次回に。


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2010.02.04 
パターンプラクティス(p88)をやってて、妙に気になってしまった例文

私たちはこの家に住んでいますWe live in this house.
ジョンは           John lives in this house.

……つまり、「私たち」と「ジョン」は同じ家に住んでいるってことですよね。
んでも。

    長い間住んでいます John has lived in this house for a long time.

……ということは、「私たち」と「ジョン」では、住み始めた時期が違うようです。同じなら、わざわざ「長い間」なんて言わないでしょうし。「ジョン」は「私たち」よりこの家に住んでいる期間が長そう。

       住んでいるのですか? Has John lived in this house for a long time?

……あらっ。ジョンが長いこと住んでいることを知らない人がいるみたいです。ジョンが「私たち」のおじいさんという可能性は消えそうだな。

    どのくらい         How long has John lived in this house?


ううーんっと、つまり、これって、こんなシチュエイションなんでしょうか?↓

おじいちゃんと孫、これまでは別々に暮らしていたが、両親の都合か介護の関係で、おじいちゃんの家で一緒に暮らすことになった。その家には、「ジョン」がいた。「ジョン」について、孫がおじいちゃんに尋ねる。

おじいちゃん「ジョンは、この家に長いこと暮らしておるよ」
孫「えっ、ジョンってこの家で長い間住んでいるの? どのくらい住んでるの?」


それではジョンって何なんでしょう? 名前だけだと犬っぽいけど……。

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2010.01.20 
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
昨年、読んでくださった皆様、ありがとうございました。

昨年末は、先生のところにお邪魔しまして、ドリアングレイの読解で、わからないところを聞いてきました。

おかげさまで、色々と謎が解けました。

ええ。
かーなーりー、オスカー君(作者)がまわりくどい言い方をしていて、私を悩ませていた事も。
それから、福田君が演出に悩むあまりに誤訳してしまったのかもしれない(先生の推測)事も。
あと、自分が結構とっぴな読解してた部分がある(ここで紹介したネタとかではなく、単純に文法的ミスで……関係代名詞なんか嫌いだ)事も。

でも、先生には「だいぶ読解力があがったんじゃないですか?」と言われ(最初がだめすぎるというのはおいといて)、かなり嬉しかったです。

今年もドリアン君、読んでいこうと思ってます。
平家物語も読破したいです。

こんな私ですが、今年も良かったらおつきあいください。(ぺこっ)

2010.01.13 
 九月二週目の土曜日。文化祭一日目。
 空は快晴だった。

 三年一組の前を通ると、コーヒーのいい香りがした。
 看板には「ジャズ喫茶」と、江戸文字で書かれている。そして、入り口には美術教師による美しいポスター。そこには、時間と演目がこれまた美しい書体で書かれていた。
 教員有志によるジャズ喫茶。別名「先生たちのかくし芸喫茶」は、我が高校の名物だ。国公立進学を目指す三年一組の生徒は、特別に文化祭参加は免除されている。その代わりに、先生達が、空いている三年一組の教室を使って模擬店を行なうのが毎年の恒例だ。これがあなどれない。コーヒーは、本格ネルドリップ。これが、喫茶店経営をしている八木先生の奥様が指導しているので、本当においしい。クッキーとスコーンは家庭科のハツネちゃん(春山常子先生だからハツネちゃん)お手製でおいしい。そして、正時ごとに行なわれる先生達の出し物が、すごい。
 国語科の日下部ちゃんによる落語、理科のミトコン(水戸先生)によるバイオリン演奏、体育の秋山先生による腹踊りと、本当に多才なのだ。
 時計を見ると、十二時五十分を少しまわったところだった。ポスターには「一時より 本格ジャグリング」と書かれている。
 私は、教室の扉を開けた。

「おっそいぞー」
 小野君が奥のテーブルで手を振った。隣りでは先輩がコーヒーカップを持っていた。
「ごめん。クラスの当番が長引いちゃってさ」
 私は二人の間の席に腰をおろし、紅茶とスコーンを頼んだ。ここのは、紅茶も葉っぱから入れるからおいしいのだ。
「萩原さん、そのエプロン、面白いね」
 先輩がにこにこと笑いながらコーヒーをすすった。
「これ? 作ったんですよ」
 私のエプロンには、あっちこっちにポケットがついていて、お腹のところはドラえもんのポケットみたいに大きな半円になっている。私は、その一つから、ジャグリングボールを取り出した。
「こうやって、一つのポケットに一つずつ入れておくんです」
「へえっ。萩原のクラスって何やってるんだっけ?」
「縁日。子どもが多いから、何かあった時にいいかな、と、思って」
 実際、これは成功だった。
 と、言っても、私の考えた通りではなかったけど。
 私は、待っている間にあきちゃった子とか、何かでぐずっている子がいた時に、ジャグリングをやって見せようと思っていた。でも、実際は、客寄せ用になった。「二年三組 縁日楽しいよ! 来てね」と書かれたダンボール製の看板を、ちんどん屋さんみたいにかけて、ジャグリングをしながら廊下を練り歩く。結構、いい宣伝になっているらしい。そのせいで、約束より少し遅れてしまった。看板はさすがに置いてきたが、エプロンを外す時間はなかった。
「へえ。楽しそうだね。あとで行ってみようかな」
「いいけど……先輩、特進クラスでしたよね。勉強しなくていいんですか? 明日の舞台に立つようなことしておいて言うことじゃないかもしれませんが」
 演劇部と大道芸愛好会合同のステージは、明日の十一時からだ。そのステージに立ってほしいと、瀬戸ちゃんと演劇部の部長に泣きつかれて、先輩にお願いしたのは、間違いなく私だった。先輩は快く引き受けてくれたけど……。
「大丈夫。俺、ほぼ指定校推薦決まりだから」
「へえっ。やっぱ頭いいんだ。今度、俺に教えてくださいよ。英語がやばくって〜」
 小野君が手を合わせた。
「小野は数学以外は全部やばいだろ」
 小堺先生が、笑いながら紅茶とスコーンを持ってきた。
「あれっ。小堺先生、舞台じゃないの?」
「何が?」
「だって、本格ジャグリングって……」
「今日は、もっとすごいヤツを連れてきたんだ」
 先生が席に着いた。
 その途端、音楽が変わった。
 軽快なリズム。聞いたことがある。確か、「イン・ザ・ムード」って名前だったかな。
 音楽に合わせて、舞台の袖から、ピエロが現れた。軽いパントマイムから入る。壁、寄りかかろうとして転ぶ。今度は突き抜けようとして当たる。痛がる。教室に笑いが起こる。
 どくん、どくん、どくん。
 心臓が、大きな音を立てている。
 私、多分、知っている。この人を。

『馬鹿だなぁ。どうして君は、目だけに頼ろうとするんだい? ちゃんと、全身で、彼を見てごらん。そうして、心で感じてごらん。君のときめきが嘘でなければ、きっと、心臓が応えてくれるよ』

 夏休み中、何度も何度も聞いていた、天使の言葉が、耳の奥でこだまする。

 私は、全身を目にする。耳にする。全身で、彼と、彼の芸を受け止める。そうすれば、絶対にわかる……。
 目の前がかすんだ。
 目が、心臓が、私の中のすべてが、叫んでいる。あれは、あの人だ……!

   ☆

 なんで君は泣くんだ?
 俺は、笑ってほしいのに。
 あの日も、そうだった。そして、君の笑顔が、ぼくに大事なことを教えてくれた。
 ステージに立った途端、君を見つけた。
 驚いた。まさか、あいつの生徒だったなんて。あまりに動揺しすぎて、最初のマイムでミスっちまった。
 でも、くじけていられない。だって、君に伝えなくちゃいけない。俺が、今、こうしているのは、君のおかげなんだって。

   ☆

 ポーン。
 ピエロが、私に向かって、ボールを放った。
 私はすばやくキャッチする。
 ……そうだ。伝えなくっちゃ。
 今、私が、こうして元気でいるのは、あなたのおかげだって。
 でも、それを、今、ここで声に出したら、ステージを壊してしまう。だから……。

   ☆

 まいったな。
 君は、びっくり箱だ。
 彼女は、俺から受け取ったボールを高く投げ、背面でキャッチし、そして背面からまた高く投げた。その間に、エプロンのポケットからボールを二つ取り出して、三つのボールでジャグリングを始めた。まだまだつたないけど、一生懸命なジャグリング。そして、彼女は、俺に向かって、三つともボールを投げてよこした。
 ……こいつは、受けて立たなくちゃな。
 俺は受け取りざまにジャグリングを続けた。そして、また彼女へ。投げ返すようにリアクション。俺と彼女の間を、三つのジャグリングボールが行ったり来たりして、大きな大きな輪を描く。

   ☆

 お客さんから拍手がわいた。
 嬉しい。そして、楽しい!
 それにしても、なんてやりやすいんだろう。
 このジャグリングは、先生や小野君や先輩とも練習したけど、どの人よりもやりやすくて、初めて合わせたとは思えなかった。
 やっぱり、プロなんだな。
 最後、あの人はすべてのボールを自分の手の中におさめた。そして、片手で三つをジャグリングしながら、私のエプロンを指差して、お腹のところのポケットを開けるようにジェスチャーで伝えてきた。私は、その通りに大きく開けた。
 すぽっ、と、ボールが三つともきれいに、ポケットの中に収まった。
 大きな拍手。
 そして、あの人は、ステージから降りて、私の前に立った。

 言いたいことは、たくさんある。
 ありがとう、おかげで学校にいけるようになりました、私もジャグリング始めたんです、あなたのおかげです……でも、どれも、足りない。

   ☆

 君に、伝えたいことは、たくさんあった。
 ありがとう、君のおかげで大事なことを思い出した、今尊敬する人の付人をやっているんだ、今日は楽しかった……でも、どれも、足りない。

   ☆

 窓の外には、きれいな青空が広がっていた。

 その青を見た瞬間、私は、わかった。

 青空を見た瞬間、俺は、悟った。

 本当に、伝えたいことは、なんなのか。

 ピエロさんは、私に右手を差し出した。

 君は、俺の差し出した手を、にぎり返した。

「あなたに」
「君に」

「ずっと、ずっと、会いたかった……」

                (おわり)

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2009.12.24 
   ★

 と、私はこれまでの経緯を、先輩に早口で説明した。
「私も小野君も、とりあえずは赤点はないし……ぎりぎりやばい教科はそれぞれありますけど、そこは、なんとかがんばって、先輩に迷惑かけないようにしますから。万が一、補習になった場合は、先輩だけは抜いてもらうよう、先生に頼みます」
「大道芸愛好会か……」
「はい。でも、迷惑はかけません」
 お願いします、と、今度は私が先輩に頭を下げた。
「面白そうだね」
「へっ?」
 顔をあげた。
「俺も混ぜてよ」

 こうして、無事、大道芸愛好会は発足した。
 毎日、放課後になると、ジャージを持って、演劇部の部室に行く。
「こんにちは。今日もよろしくお願いします」
 着がえと基礎訓練は演劇部と一緒でお願いしている。これは、小堺先生が演劇部の顧問の先生にかけあってくれた。(ちなみに、演劇部の部室で着がえるのは女子だけだ。男子は将棋部の部室を使っている。小野君がかけあってくれたらしい)
「はぎちゃん、いらっしゃーい」
「今度、フリーマーケットでやるんだって? 見にいくからね」
「ドーラン貸してあげるよ。確か、白もあったはずだし」
 演劇部の人とはすっかり仲良くなった。
 最初は、嫌がられるかな、と、不安だったけど、そんなことはなくて、とっても歓迎してくれた。五人しかいないので、基礎練習だけでも三人増えるのは嬉しいのだと言う。
 そして、九月の文化祭では、合同でステージに立つことになった。私たちの役は、ピエロで、ステージに出て、それぞれの得意な技を披露するのだ。
「あなたたち見て、ぴんときたのよ。大道芸人にひとめぼれした女の子が、自分の愛したピエロを探して旅をするの。でも、ピエロは同じメイクだから、彼女はわからない。そこへ天使が降りて言うの。「心で探してごらん。本当に愛しているなら、見つかるはずだよ」って。そういう物語」
 脚本を書いたのは、同じクラスの瀬戸さん。たった一人の文芸部員で、演劇部の依頼で脚本を書くことになったのだそうだ。おかげで、私たちまでジャグリングできるようにならなくちゃいけないじゃない……と、主役ピエロと、ダミーピエロ役の二人が言った。でも、どちらもとてもいい役なので、二人ともご機嫌な顔で練習している。
 今は、お弁当も一人ではなく、瀬戸さん達と一緒に食べている。食べた後、私はすぐ練習に行っちゃうけど、みんな「がんばってね〜」と快く送り出してくれる。たまに、差し入れ持って見にきて、ついでに挑戦していくこともある。瀬戸さんのグループはみんなマイペースで居心地がいい。
 リコとは一言も口をきいていない。
「あんなことに夢中になって、バカじゃね?」なんて聞こえよがしに言うのが耳に入ることもあるけど、全然気にならない。
 だって、もっと、大切なものが、ここにあるから。
 ね? そうだよね。
 私は、あの日もらった白いボールに、心の中で語りかけた。ポケットの中でぎゅっとにぎると、勇気と元気とやる気がわいてくる。
 よーし、今日もがんばるぞ! まずはジョギング三周だ。
 運動靴のヒモを縛り直し、空を見た。
 あの日よりも濃い、夏の青空だった。

(つづく)

あと一回だけ、続きます。お付き合いください。


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2009.12.22